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ショクヨウギク

食用菊

 

野菜の特徴

中国で不老長寿の飲み物として使われていたものが、延命長寿の薬として日本に渡り、観賞用とされて育てられるようになったのは江戸時代に入ってからになります。

数多くの品種がある”キク”の中でも香りが良く、厚い花びらを持ち、歯ざわりが良く苦味の少ないものが食用として使われるようになりました。

ビタミンAやビタミンB1、B2、ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素がバランスよく含まれています。

利用法としては、花びらだけを取ったものを水洗いしてざるに広げ、1分間くらい蒸してからかごなどに広げて天日の下などで乾燥させて出来たものが「キクノリ」です。

料理に使う場合は、熱湯に入れてほぐし、水切りして使います。

刺身などに添えてあるつまキクは食用には向かない種類です。

育て方のポイント

あらかじめ葉が3枚くらいついたさし芽を入手しておき、草丈が15cmくらいになるように苗を育てていきます。

植えつける場所に、堆肥や油かすなどを施して土をよく耕しておきます。

株の間が30cmくらいの間隔になるように、苗を植えつけていきますが、株の間の間隔は品種によって変えるようにしてください。

草丈が30cmくらいまで伸びてきたら、支柱を立てて誘引し、株のまわりに油かすなどを追肥していきます。ただし、チッソ分の多い肥料は避けるようにしてください。

黒斑病やアブラムシなどの病害虫の被害を受けやすいので、薬剤などを散布して防除してください。

花が咲き始めたものから順に摘み取って収穫していきます。芯の部分は苦いので、花びらだけを使います。